忍者になって今を生きたなら…
ひさしぶりにテレビを観た。
NHKの時代劇。
連続ものらしく、話の筋はまったくわからないけれど、忍びをなりわいとする母と娘が登場する。
娘は忍びの者ゆえに結ばれぬ恋をしていて、男のために組織を裏切って母とともに逃走生活に入っている。
これから、命を狙われ続ける一生を送ることについて、母と娘は手裏剣を砥石で磨きながら、ぽつりぽつりと話しあう。
母は娘を忍び者として育てあげたが、そのことをそれとなく詫びているシーン。
ひさしぶりにザワっと気持ちが波打った。
「女に生まれたからには子どもがほしかった」と母。
じぶんにそんな気持ちがないか、といえば嘘になるけれど、
どうなんだろう。なんだか居心地が悪い気持ちになった。
今の時代だったら、忍びの者も生きやすかったかもしれない。
結婚しなくても子供を産まなくても、自分を責めなくていい時代。
“おんなくのいち”という、ある意味、ものすごく女性性が邪魔になりそうな職業も、いまの時代だったら江戸時代ほど苦しまなくてもいいかも。
ふと。忍者になって、この現代を生きるのも悪くないんじゃないか。
そんなことを思ったので、ブログを始めてみた。ふふふ。